一部で増えてる女性の喫煙と禁煙する気が無い人へのアプローチ
(もちろん男性もタバコはダメですよ)
「最近はタバコを吸う女性が増えたように感じる」と以前書いたこともあります。
私の印象だったのですが、どうやら統計的にも間違っていなかったようです。
こちらをどうぞ。
最新たばこ情報
http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html
一部引用致します。
たばこ産業の「平成24年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は32.7%でした。
昭和40年以降のピーク時(昭和41年)の 83.7%と比較すると、44年間で51ポイント減少したことになります。
(中略)
成人女性の平均喫煙率は10.4%であり、ピーク時(昭和41年)より漸減しているものの、ほぼ横ばいといった状況です。
平成24年の喫煙率が一番高いのは40歳代の15.9%、最低は60歳以上の5.5%です。
上のデータはちょっと古いので、平成28年(2016年)の調査結果も見てみます。
2016年「全国たばこ喫煙者率調査」、男女計で19.3%
https://www.jti.co.jp/investors/library/press_releases/2016/0728_01.html
2015年
男性 31.0%
女性 9.6%
男女計 19.9%
2016年 カッコ内は前年比
男性 29.7% (-1.3ppt)
女性 9.7% (+0.1ppt)
男女計 19.3% (-0.6ppt)
全体的には喫煙者の割合は減少傾向なのですが、女性の喫煙率はわずかですが増加しているのがわかります。
雑誌「トレーニングジャーナル」に、日本禁煙学会認定専門指導者でスポーツ選手の禁煙指導も行っている多田久剛氏の記事がありました。
多田氏によると、ニコチン中毒になるにはタバコを1本吸うだけで十分なのだそうです。
最初の一本だけで脳組織が侵され、ニコチンなど依存性の強い物質によって次の一本が欲しくなります。タバコの味をどう感じたかは関係なく、たとえ「マズい!」と思っても中毒になりえます。
喫煙習慣のある人でも「タバコは美味しいなぁ」と思って吸っている人がどれほどいるでしょうか?
「試しに一本吸ってみる」は非常に危険なのです。
喫煙の危険性を改めて指摘しておきます。
・ニコチン中毒はアルコールやマリファナ、ヘロインよりも依存性が高い
・ニコチン中毒は喫煙開始年齢が若いほど依存率が高く再発の可能性が高い
・22歳までに一度も吸わなければ一生吸わない可能性が高い
・18歳までに吸ったことのある人は、一度止めても再び吸ってしまう確率が高い
何より、喫煙を始めない(始めさせない)のが大事だとわかります。
一旦タバコを吸い始めてしまうと、やめるのはとても困難です。「禁煙に何度も挫折した」という人も多いでしょう。
多田氏は禁煙指導も行っていますが、その際に「タバコをやめなさい」とは絶対に言わないそうです。
というのも、多田氏によると、
「喫煙習慣はニコチン中毒症という病気だからです。病気になるのは本人の意思ではありません。
例えばインフルエンザにかかった人に、『そのインフルエンザをすぐに治しなさい』と言っても治せないですよね。
それと同じで、タバコも本人の意思で吸っているわけではないのです」
タバコは「やめろ」といって簡単にやめられるものではありません。ニコチン中毒との戦いです。
多田氏は最も「重症」な喫煙者を「無関心期にある」と定義しています。禁煙には全く関心が無く、喫煙を正当化してしまう状態ですね。
こういった人たちにどういうアプローチをするかというと、多田氏はまず「教育」を試みます。タバコや禁煙について正しい知識を伝えるのです。
・タバコに含まれている殺虫剤、殺鼠剤、車の排気ガス、ヒ素、ダイオキシン
・副流煙の害の実態
・(女性であれば)美容面での悪影響
といった事実に加え、
・近くの医療機関の禁煙外来を紹介する
・黒くなった肺の写真を見せる
・家族の健康への悪影響を知らせる
・スポーツをやってるいなら、タバコがパフォーマンスを落とす原因になる
という側面も強調できます。
これらの事実はこれまでに何度も語られてきましたし、「無関心期」の喫煙者って、聞く耳を持たないことも多いです。(私の周囲にもいます)
それでも、繰り返し語る必要があります。何かのきっかけになるかもしれませんしね。
会話の中で、こんな話題を自然に混ぜるのも良さそうです。
「タモリさんの禁煙法は、『煙草が吸いたくなったら、15秒数える』という方法だったそうだよ。何でも、タバコを吸いたいという衝動は15秒続かないとか。」
喫煙者が「試しに自分もやってみるかな」という気になったらしめたもの。
新しい生活が始まる季節です。
最近は女性が仕事をするのも当たり前になりました。
経済的に自立できる女性が増えましたが、仕事のストレスを抱える女性も増加しているようです。
喫煙女性が増えているのは、そうした理由もあるのではないでしょうか。
喫煙を始めるなんてのは論外として、もしあなたが喫煙者なら、「やめる」方向で意識してみてはいかがでしょうか。
幸い現代では、あらゆる禁煙情報がネットで入手できますし、禁煙グッズに禁煙外来といった手段もあります。
あなたの周囲に喫煙者がいたら、さりげなくこれらの情報を教えてあげてください。
何らかの働きかけをしないと事態は変わりません。
押しつけると喫煙者は反発してしまいますので、あくまでさりげなくということでよろしくお願いいたします。
※ちなみに、現在流行している加熱式タバコにもニコチンは含まれています
この記事は雑誌「Training Journal」 2013年3月号 36〜40ページを参考にしました。
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