健康長寿のための条件 歩幅や筋トレ
■第四条大股・早足で歩く
栄養に負けず劣らず重要なのが、体力です。
健康で長生きできる歩行速度は、世界共通の基準があり、1秒間に1メートル以上の速さで歩ければ問題ないとされています。
これよりも遅くなるほどリスクは上がります。
また、新開医師らのチームが2012年に発表した研究では、歩幅が認知機能と関連することもわかりました。
歩幅が狭い人は広い人に比べて3.4倍、女性に限れば5.8倍もリスクが高くなります。
新開医師は次のように語っています。
「研究結果で”歩幅”の広さが肝心だったことが新たにわかりました。身長の高低は関係ありません。大柄でも小股の人がいますし、小柄でも大股な人もいる。
つまり健康寿命の予測に歩幅が使えるということ。普段からしっかりと栄養を摂り、大股で歩くことが重要なのです」
歩幅は健康長寿の尺度としてあまり注目されていなかったのではないでしょうか。
確かに元気な高齢者は、スタスタ歩くイメージがありますね。
歩幅は習慣になっているので、若いうちから大股で歩くよう心掛けたほうが良さそうです。
■第五条 高齢者こそ筋トレを欠かさずに
筋トレといっても、ジムに通って重いバーベルを持ち上げて、などのハードなものではもちろんありません。
有名人も多数実践している、自重を利用してのスクワットや、チューブを使ったトレーニングで十分です。
テレビや雑誌でも、「高齢者のための筋トレ」として、しばしば特集されているので、自分に合いそうな運動を実践してみましょう。
ちなみに、あらゆるガンのリスクを上げるとされる飲酒について、新開医師は
「お酒は適量なら飲み続けても大丈夫です。大量飲酒でなければ認知症にも影響を与えません。高齢期の適量飲酒はさまざまな意味で良いというデータが多いですね」
としています。
また、心理面も健康寿命に大きく関わっています。
「自分はとても健康である」
「まあまあ健康」
「あまり健康でない」
「健康ではない」
の四択アンケートで、「あまり健康でない」と答えた65歳以上の人は、健康寿命が短くなるリスクが3倍ほど高くなったのです。
これは、日本でも海外でも似たような結果が出ています。
新開医師の研究チームによる「健康長寿のための5ヶ条」は以上です。
「長寿のために」というと、高齢者だけが対象のように聞こえますが、生活習慣は若い頃から身につくものです。
若い頃筋トレをしない人が、年をとってから自発的にトレーニングを始めるでしょうか?
多くの人は年齢を重ねるごとに体力が落ち、運動量も減っていきます。
健康長寿を実現するには、若いうちから良い習慣を身につける必要があります。
「若いから関係ない」という話ではありません。
年をとっての健康状態は、若い頃にすでに決まると言っても良いのではないでしょうか。
このコンテンツは週刊文春 2014年 7/3号43〜46ページを参考にしました。
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