子供の近視を遅らせるには 屋外での活動や目薬
近視の進行
です。
昨今はほとんどの子供が携帯ゲームやスマホを扱うようになり、ご多分にもれず子供の近視は増えています。
文科省の「学校保険統計調査」によると、裸眼視力が1.0未満の小学生は、1986年度には19.1%でしたが、2016年度は31.46%にまで増加しています。
自分の子供の視力低下を不安に思っている親御さんは多いのではないでしょうか。
ちなみに私も近視は嫌で仕方ありませんでした。
近視の進行は、ある程度「仕方のないこと」と受け止められているむきもありますが、近年は近視の進行を抑える方法もいくつかわかっています。
プレジデントFamily 2017年 10月(秋)号(レビューあり)155ページを参考に、その方法を以下にまとめます。
近視の進行を遅らせる:外で過ごす
方法その1は
屋外で過ごすこと。
です。
米国の研究では、両親が近視でも屋外で過ごす時間が1日2時間以上の子供は、近視の発生率が三分の一近く下がることがわかっています。
勉強や読書、ゲームなどで近くを見る作業が長いと近視になりやすいですが、それでも「屋外1日2時間以上」で発生率は下がります。
慶応義塾大学病院眼科で近視外来を担当する鳥居秀成医師の解説です。
「屋外で過ごす時間が長いと近視になりにくいのは、高い照度だけでなく太陽光に含まれる波長360〜400mmの『バイオレットライト』の効果の可能性を考えています」
バイオレットライトは目に見える光の中でも、もっとも波長が短い紫色の光で、UVカットガラスは透過しません。
そのため屋内には届きにくく、コンタクトレンズや眼鏡も透過しないものが多いようです。
屋外で過ごすなら、すでに矯正している場合は不便がなければ眼鏡を外したり、バイオレットライトを透過するコンタクトレンズや眼鏡を使うのがおすすめです。
目薬や近視矯正コンタクト
近視を抑えるには、「アトロピン」という目薬を1日1回点眼する方法もあります。
アトロピンには近視の進行を抑制する効果がありますが、高濃度だと近くが見えづらくなることがあります。そのため近年は低濃度タイプの使用が増えています。
また「オルソケラトロジー」という方法もあります。
オルソケラトロジーでは特殊な形状のコンタクトレンズを寝ている間に装着し、角膜の形を矯正します。
朝起きて以後は裸眼で生活できます。
いずれも継続して治療する必要がありますが、保険はききません。また現時点では、実施できる眼科も限られています。
子供に点眼薬やコンタクト矯正を継続して使うのは抵抗があるかもしれませんが、どうしても近視を止めたい場合は考慮してみてはいかがでしょうか。
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