加齢黄斑変性の予防法も 禁煙やバランスのよい食事

加齢黄斑変性になる日常生活でこんな不便が

加齢黄斑変性はテレビCMなどにより周知されていますが、白内障や緑内障に比べるとまだ理解度は低いようです。

 

 

しかし加齢黄斑変性は誰にでも発症し、症状が進むと失明するリスクもあるので、軽く考えてはいけません。

 

加齢黄斑変性のタイプと、症状や予防法を紹介します。

 

 

 

加齢黄斑変性には二つのタイプがあります。

 

■委縮型
黄斑の組織が加齢とともに委縮することで発生し、進行はゆっくり。急激な視力低下はない。

 

■滲出型
網膜の下にある脈絡膜から網膜にむかって、新生血管という正常ではない血管が生えてくることで発生する。

 

この血管はもろく、破れやすいため出血したり、血液中の水分がもれやすいが特徴。

 

その血液や水分が黄斑部の網膜の下に溜まることで、視野に変化が起きる。

 

加齢黄斑変性の主な症状は以下の三つです。

 

・変視症・・・視野中心部のものが歪んで見える。視野周辺は正常に見える

 

・中心暗点・・・視野中心部が見えにくい、あるいは見えなくなる

 

・視力低下・・・視力が低下して、特に視野中心部がぼやけるようになる 

 

 

これらの症状から、日常生活ではこんな不便を感じるようになります。

 

・お金(紙幣)が識別できなくなる、値札が見えなくなる
・階段やエスカレーターで転びやすくなる
・まな板の上の食材をうまく切れなくなった

 

・知人の顔に気付かず、挨拶しなくなる
・道路標識が読めない
・新聞や本が読めない

 

こうした現象に気付いたら、眼科を受診しましょう。

 

 

日本では50歳以上の約1.3%(80人に1人)に発症し、年齢が上がるごとに発症率は上がります。

 

患者数は年々増加しており、諸外国と比較すると日本では男性に多く発生しています。

 

これは、男性高齢者の喫煙率が高いためと考えられています。

 

 

加齢黄斑変性を予防するためには、以下の三つを心がけましょう。

 

■禁煙
喫煙は加齢黄斑変性リスクを高めることがわかっています。

 

■太陽光を避ける
太陽光の青色光は、黄斑の老化に関わっているとされています。
日射しの強い日に、長時間屋外で過ごす際はサングラスや帽子、日傘などで太陽光から目を守りましょう。

 

■バランスのよい食事
ビタミンCやE、カロテノイド、オメガ3多価不飽和脂肪酸などの抗酸化成分や亜鉛の欠乏は加齢黄斑変性のリスクを上げます。

 

緑黄色野菜や魚介類など、バランスの良い食事を心がけましょう。

 

 

加齢黄斑変性は加齢によって誰にでも発症する可能性があります。

 

50歳を過ぎたら眼科を定期的に受診し、早めの発見・治療を心がけましょう。

 

 

このコンテンツは「目にいいこと 2016年春夏号」を参考にしました。

 

 

 

 

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