鼻うがいはやっぱり効果的 免疫のキモに直接作用
多くの人が、まずは腸と答えるはずです。
これはもちろん正解であり、「腸内環境を整えて免疫力強化」とは、いまや常識になっています。
それでは、腸以外にもうひとつ、と聞かれたらどこを挙げます?
壮快 2016年 01月号 (安保名誉教授が免疫アップの極意を伝授・65分CD付録付き)30〜31ページを参考にしています
ノドも免疫システムのポイント
日本病巣疾患研究会会長の堀田修医師によると、もうひとつのキモは上咽頭なのだそうです。
人体の免疫システムにおいて、白血球の主要な構成要素であるリンパ球が外界とじかに接している場所は二ヶ所しかありません。
それがすなわち、腸管と上咽頭なのです。(医学的には、腸管の内側は「体の外」と定義されています)
上咽頭では、空気とともに入ってきた異物の進入をリンパ球が防ぐ攻防戦が行われています。
上咽頭は、鼻孔の最奥にあたる部分で、いわゆる「のどちんこ」の裏側です。口を開けても見えず、普通のうがいをしても洗浄できません
鼻うがいが直接作用
そこで鼻うがいが威力を発揮します。
鼻うがいは、免疫力のキモとなる上咽頭を効果的に洗浄する手段なのです。
鼻うがいをやると、私は「カゼをひく気がしない!」と感じます。これは大げさではないのです。
私は帰宅時に行うのを絶対的におすすめしていますが、掘田医師は起床時に行うよう強調されています。
「睡眠中の口呼吸により、ホコリや微生物がのどに直接到達してしまっています。こうした人は、特に朝起きたときに鼻うがいをするのがいいのです」
屋外のウイルスなどを帰宅時に鼻うがいで流し、就寝中にのどに到達した有害物質を起床時の鼻うがいで洗えば万全でしょうか。
堀田修医師流鼻うがい
堀田医師の鼻うがいのやり方は以下のとおりです。
■スポイト、精製水かミネラルウォーター100ml、食塩1gを用意する
■水と食塩を混ぜて、生理食塩水を作り、2ml程度をスポイトに入れる
■頭を60度ほど後ろに傾ける スポイトに入れた食塩水を鼻の中に注入する
・・・と、ここまでは私もわかるのですが、次がちょっと・・・
■のどに落ちたら、吐き出さず飲み込む 左右とも行う
これって、飲み込んだほうがいいんですかね?吐き出しても何も問題ないと思うのですが。
この点は疑問ですが、今後は頭を後ろに傾け気味にしてやってみようかな?
ちなみに私はこんな感じでやってます。
いまのところ、この方法で特に不具合はありません。
様々な疾患に関係している上咽頭
ちなみに上咽頭は、意外と大きな影響力のある器官です。
・アレルギー・アトピー
・腎臓病
・偏頭痛
・関節炎
といった病気が、咽頭炎を治すことで改善する例があるのです。
さらには、近年問題になっている、子宮頚がんワクチンの重い副反応も改善するそうです。
一見すると咽頭とは無関係のようですが、堀田医師によると
「慢性上咽頭炎の治療によって、腎臓病をはじめとして、多くの症状や病気がよくなることがわかってきました。
(中略)
慢性上咽頭炎の治療は、多くの病気を治す可能性を秘めているのです」
とのこと。
これまで考えていたよりも、上咽頭は健康維持に大きく関わっているのかもしれません。
鼻うがいをこれまで実践しなかったあなたも、カゼが気になるシーズンにはぜひチャレンジしてみて下さい。
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