肺MAC症は発症も治療も長期にわたります

肺MAC症とは 症状や治療法

最近「肺MAC症」という言葉を聞くようになりました。

 

 

これは抗酸菌による肺の感染症で、痰や咳が続き、進行すると肺の気管支が拡張して痰がたまり、肺炎になることもあります。

 

 

抗酸菌とは文字通り酸に強い菌で、結核菌も抗酸菌です。

 

 

結核菌以外の抗酸菌による慢性の呼吸器疾患を肺非結核性抗酸菌症と呼びます。

 

 

日本ではマイコバクテリウム・アビウムコンプレックスという菌による発症が多いので肺MAC症と称されます。

 

「MAC」は菌名の頭文字です。

 

 

肺MAC症の症状や特徴を列挙します。

 

・咳や痰が3週間以上続き、直らない
・元気だったのに突然痰に血が混じるようになった
・結核とは違い、人から人への感染はない
・熱が出ることもない
・大半の症状はゆっくり(10年単位)進行する
・数年で急に悪化するケースもある
・40代以上の女性に多い
・感染経路はよくわかっていない

 

 

肺MAC症の患者数は結核を上回り、2014年の死亡者数は1300人を超えています。

 

 

肺MAC症にはクラリスロマイシンという抗生物質が効果を発揮しますが、単独ではなく別の抗生物質と併用します。

 

 

高齢者の場合、薬の副作用を考慮して治療しないケースもあります。40〜50代なら体力と副作用のバランスを勘案しながら治療を進めます。

 

 

服用は最低でも1年間続けます。抗生物質を服用すると咳の症状が一時的に治まるのですが、服用をやめてしまうと症状がぶりかえすだけでなく、耐性菌ができてしまいます。

 

するとそれまでの薬の効果がなくなり、治療が困難になります。

 

自己判断でやめるのはいけません。

 

 

週刊ポスト 2016年 11月18日号77ページを参考にしました。

 

 

 

 

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