宇津木医師主張補足と大森医師の異論
これまでのエントリーでお知らせしていない内容が、雑誌「週刊新潮」にありました。
宇津木医師の主張に対する異論も紹介されていたので、ポイントを抜粋して以下にまとめます。
(このコンテンツでは、週刊新潮 2013年 9/19号38〜39ページを参考にしています)
シャンプーが発毛を妨げる原理
「新潮」の記事で宇津木医師は、シャンプー洗髪が良くない理由を以下のように解説されています。
私はシャンプーをやめてから7年以上経ちますが、かつて薄毛だったところが、今ではすっかり健康な髪の毛に変わっています。
もともと頭皮の表面には脂があるのですが、毎日のシャンプーによって皮脂を洗い流してしまうと、体は失われた脂分を補おうとするため、さらに皮脂が頭皮に滲み出てきます。
そして、洗い流す滲み出るを繰り返すうち、毛穴の周囲が膨らんで毛根を圧迫し、毛髪に栄養分が行き渡らなくなってしまうのです。
頭皮を拡大鏡で覗くと、細胞同士をくっつけるラップのような膜で覆われています。
これが、シャンプーを使うと洗い流され、細胞と細胞の間に隙間ができる。そしてその隙間にシャンプーの洗浄成分である界面活性剤が入り込む。
そうなると、これはなかなか洗い流せない。
やがて頭皮の表面は乾燥し、皮膚の新陳代謝が悪くなり、頭皮が薄くなる。
頭皮は、毛髪にとっては畑の土のようなものですから、土が少なくなれば当然頭髪は育たなくなります。
宇津木医師のもとには、多くの患者さんが訪れます。
話を聞いてみると、毎日神経質すぎるほどにシャンプーで洗髪している、という患者さんが少なくありません。
日に何度もシャンプーを使っていたとか、シャンプーの使用量が多いケースが目立つのです。
大森喜太郎医師の異論 シャンプーを使っても問題なし
こうした宇津木医師の主張に対し、「おおもりクリニック」の大森喜太郎院長は異を唱えています。
シャンプーを使用することが、抜け毛やハゲを引き起こすという学説はありません。
シャンプーを使わなければ髪が増えるというのでしたら、シャンプーが発明される前の、例えば江戸時代には果たしてハゲはいなかったのか。
当時は、シャンプーの代わりに米ぬかなどで髪を洗っていたようですが、確かにハゲはいた。そもそもシャンプーで傷むほど人間の頭皮はヤワじゃない。
ちなみに「新潮」の記事では、宇津木医師に”実績”を尋ねています。
すると、
「私自身はたしかに増えていますが、サンプル調査で明らかに良くなったのは20人中7、8人。エビデンスが希薄な点は認めます」
と、ややトーンダウンした感があります。しかし、
「ハゲるのが嫌で毎日シャンプーをすると余計にハゲますよ。”ぬるま水”で十分頭皮の汚れは落ちますし、そもそも毛穴が詰まることが抜け毛の原因というのも、医学的根拠がないんです」
との主張は変わりません。
結局のところ、この件も「人による」ということでしょうか?
シャンプーをやめるなど実際に試してみて、シャンプーに対する評価を決めるしかないのでしょう。
ちなみに私もシャンプーを使わず、石鹸洗髪を続けており、いまのところは髪が薄くなっている実感はありません。
少なくとも私の場合マイナスに作用していることはなさそうです。
ただ、冬になると頭皮が乾燥してフケみたいになるので、DHCのケア用品を使うようになりました。
頭皮が乾燥するのは、石鹸洗髪とはあまり関係ないと考えています。
詳しくは、こちらのエントリーをご覧ください。
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